なかよし小児科の診療方針
子どもの病気はたくさんあります。また、月齢・年齢により同じ病気でも症状が異なったり、急速に状態が変化するものがあります。多くの病気は子ども自身の自然治癒力で治りますが、時にこじれてしまったり、合併症を引き起こします。 なかよし小児科では受診された子ども達の状態を一連の問診・診察・検査等にて的確に判断し、必要な処置・投薬・指導を通して早く元気になれるように手助けしていきたいと考えています。 日本の小児医療の標準的治療法を踏まえ、画一的な診療ではなく、その子どもとお母さん(お父さん)にもっともあった診療を提供できるよう日々努力していきます。 |
ご家族の皆様にとって、優しい医療をいたします。 お子さまに親しみやすく、ご家族にわかりやすい医療を心がけます。 予防医療をいたします。 乳幼児健康診査、予防接種を致します。 慢性疾患に取り組みます。 気管支喘息・アトピー性皮膚炎・アレルギー性鼻炎・じん麻疹などの アレルギー疾患、低身長などの成長障害に取り組みます。 医療連携で適切な施設をご紹介いたします。 入院治療が必要な場合は、ご家族の希望を考慮して適切な施設に ご紹介いたします。 |
①一般診療・院内検査
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当小児科では、成育医療の観点からお子さまの成長を見守りつつ、成人するまでかかりつけ医として診させていただくことが可能です。 | ||
院内では感染症罹患時の炎症反応をみる血液検査の他、溶連菌・RSウィルス・アデノウィルス・ロタウィルス・ノロウィルス・インフルエンザウィルスなどの迅速検査、アレルギー検査、肺機能検査(スパイロメトリー)、尿検査、レントゲン検査、心電図検査、超音波検査などを行っています。また、他の特殊な検査は院外の検査機関に依頼しています。 |
②アレルギー外来
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【気管支喘息について】 気管支喘息は、ダニ・ほこり・タバコの煙・気候の変化など色々な刺激で、呼吸が苦しくなる発作を起こす病気です。喘息のお子さんの気管支は健康なお子さんに比べ、10~100倍も刺激に敏感です。 喘息の子どもの気管支は発作がない時も刺激に敏感 健康な子どもでは問題にならない刺激で発作が起こるのは、喘息の子どもの気管支が普段から炎症を起こして赤く腫れているからです。喘息の子どもは、一見元気そうな時も発作を起こしやすい敏感な状態にあります。こうした気管支が過敏な状態を気道過敏性といい、生まれつきの体質に加えて発作を起こすたびに悪化して、あまり進行すると健康な状態に戻らなくなることすらあります。このため、喘息の治療では気管支の強い炎症(発作)を起こさないように予防することが大切で、長期間発作を起こさなければ少しずつ気管支は健康な状態に近づいていきます。 喘息の治療は 【環境整備】 喘息発作のきっかけになる色々な刺激をできるだけ少なくします。当院では、お子さま一人一人に合った指導を丁寧に行うよう心がけています。 【おくすりでの治療】 発作を繰り返して気管支がひどく痛んでしまう前に、しっかり治療をすることが大切で予防のため症状のない時でも治療を続ける場合があります。ひとりよがりな治療ではなく、「小児気管支喘息治療ガイドライン」に準拠し、お子さま一人一人に合った最善の治療法を、ご家族によくご説明し納得していただいた後に行ってまいります。 |
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【アトピー性皮膚炎について】 アトピー性皮膚炎とは、湿疹を繰り返す慢性湿疹のことです。皮膚のアレルギーの病気なのですが、ではまず皮膚とはどんな働きの臓器なのでしょうか。それは、体の外のいろいろな刺激、ばいきん、紫外線などから、体の中を守る「バリアー」としての働きです。アトピー性皮膚炎の人の皮膚の特徴は、この「バリアー」としての働きがちょっと弱くデリケートなことです。かさかさしたり、赤く腫れたりした肌は、外からの刺激を肌の奥に伝えやすく、皮膚の水分が外に逃げてしまいます。そこで、アトピー性皮膚炎の治療は、この皮膚の「バリアー」としての働きを取り戻すことが重要になります。清潔にし保湿剤で皮膚を守るスキンケアが重要なのです。しかし、アトピー性皮膚炎で赤くなっているところは、スキンケアだけでは皮膚が正常に戻らないことがあります。赤くなっているところには「炎症」があります。炎症があると、皮膚の「バリアー」が弱くなり、刺激物質が皮膚に入り、炎症をさらに悪くするという悪循環がおこります。これを防ぐ必要があるのです。当院では、お子さま一人一人に合った最善の治療法を、ご家族によく説明し納得していただいた後に行ってまいります。 |
③低身長外来
低身長をはじめとする様々な成長障害の診断・治療は院長の専門分野で、米国で成長ホルモン療法の第一人者のRon G. Rosenfeld教授のもとで成長ホルモンや成長因子についての仕事をしていました。 その後、日本に帰り岡山大学小児科にて、極めて希な疾患などを含めた多くの内分泌疾患の診療や、成長障害の遺伝子研究と治療への応用についての仕事をしてまいりました。そもそも、成長障害などの内分泌疾患は比較的かかる方が少ないため、診療経験の有る無しが大きく分かれる分野です。 今度は、この豊富な診療経験を生かして、福山の地で極めてレベルの高い成長障害の診療を続けて行くつもりです(現在、岡山県のみならず兵庫県や愛媛県から通われる患者様もおられます)。 |
④乳幼児健診
乳幼児健診はお子様の順調な発育と発達を願い、そして病気や異常の早期発見を目的として、当院で特に力点をいれているものです。正常か異常かを確かめるだけの検査ではなく、お子様の成長を一緒に確認し、お子様のいいところを一緒に見つけることができる“健診”でありたいと思っています。 日常のありふれたことでも構いませんので心配事があればご相談ください。 不安ごとが解消されて“安心して帰る”ことが出来ればと考えています。 |
詳しくは、本ホームページ「乳幼児健診」をご覧下さい。 |
⑤予防接種、予防接種相談
お母さんから赤ちゃんにプレゼントされた様々な病気に対する免疫は、生後3ヶ月~12ヶ月にはほとんどが自然に失われていきます。この時期を過ぎると赤ちゃん自身で病気に対抗する免疫を作っていく必要が出てきます。その免疫を作るために必要なワクチンを接種していくわけですが、昔と比べ現在はワクチンもより良いものに改良されてきており、海外のワクチンも日本で接種できるようになってきています。 特に、同年代の子どもが一緒に集まる保育園や幼稚園に入るまでに、できる限り予防接種を受けることで免疫をつけて、病気にかかるリスクを減らす事をおすすめします。 |
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当院では予防接種に関する相談(接種時期や優先順位など)も行っています。 | |
詳しくは、本ホームページ「予防接種」をご覧下さい。 |